こんにちは。のりを(@NORIWO_or_DIE) です。
今回は「将棋超初心者講座」の第三弾として、「序盤・中盤・終盤」についてのお話です。
前回の記事はこちら↓
【将棋超初心者講座②】「囲い」を覚えよう!【矢倉囲い・船囲い・穴熊・美濃囲い・高美濃囲い・銀冠】 - のりらじブログ NORIWO RADIO BLOG
この講座は、以下の方を対象としています。
将棋の駒の動かし方は覚えたけど、その後何をすればいいのかわからん…
将棋で一度も勝てた試しがない…
基礎基本からもう一度見直したい
そして、以下のような状態になることを目標としています。
将棋ウォーズ5級レベルになること
ぴよ将棋LV10ピヨ太に待った無しで勝てるようになること
それでは、早速参りましょう!
序盤とは?
序盤とは、駒がぶつかり合う前に、「攻め」と「守り」の形を作る段階を指します。
ここでは、定跡をどれだけ覚えられているかも大きなポイントになります。
意識すること
・相手の動き(居飛車・振り飛車など)を見ながら、自分の陣形(守り)を整える
・定跡に則って、正しい手順で駒組みを進める
・自分自身の攻めの陣形を整える
「相手の陣形を見ながら」攻めと守りの陣形を整えるという点がポイントです。
例えば、相手が上から攻めてきているのに、上からの攻めに弱い囲いを作っていては不利になってしまいます。
自分が先手なら、どの方針で攻めるか・守るかを予め決めておいて駒組みを進めることが大事です。
また、自分が後手なら、相手の動きを見て、適切な位置に攻め・守りの形を作ることを目指しましょう。
【イメージ図①】
自分:振り飛車
相手:振り飛車 ※両者四間飛車
囲いは上からの攻めに強い「高美濃囲い」などを目指す方針になる
中盤とは?
中盤とは、駒がぶつかり合い、駒の損得、囲いの堅さなどで優勢・劣勢が変わり始めることを指します。
意識すること
・駒の損得を考え、駒得(持ち駒が相手より有利であること)を目指す。
・終盤に入る前までに「囲い」を出来るだけ強固にする
・中盤の優勢・劣勢は、「駒の損得」「囲いの堅さ」「攻め・守り駒の数」「残り時間」などによって左右する。
中盤は駒の損得で勝ることを目指すことが基本となります。
駒の損得については以下を参考にしてください。
【飛≧角>金>銀>桂>香>歩】
※一般に、飛車=金or銀2枚分の価値と言われています。
ただし、これは時と場合(囲いの堅さの比較など)によって変動します。この感覚は、非常に奥の深い世界で、難しいですが面白い…。実戦の中で、中盤の感覚を磨いていきましょう。
【イメージ図②】
駒得しているが、自分は居玉(玉が最初の位置から動いていないこと)なのに対し、相手は穴熊に囲い切れているため優位とは言えない。
終盤とは?
終盤とは、大駒が相手の陣地に入ったりするなど、「詰み」の局面が見えてきている状態を指します。
意識すること
・どのように詰ませるか・詰みを逃れるかを考える。
・駒損になっても攻めた方が良い・守った方が良い場合がある
・(攻められている場合)詰みが消える手、逃げ切ることが出来る手、相手の攻撃を遅らせる手を考える
終盤では、駒の損得より「詰むや詰まざるや」が第一優先です。
プロの世界では少ないですが、級位者の将棋では形勢が不利でも一発逆転がたびたび起こるのは終盤の部分が多いです。
囲いごとの詰みパターンや、詰将棋で終盤力を磨くことが重要です。
【イメージ図③】
駒の損得でも負けていて、めちゃくちゃ攻められているように見えるが、次の▲7二金で詰み。
まとめ 序盤・中盤・終盤を意識するだけで指し方が変わる!
序盤・中盤・終盤、どれもとても大切です。
その分、すべて奥が深いです。
この各パートの知識をいかに深められるかが、将棋の強さに直結すると言っても過言ではありません。
是非一緒に勉強しましょう!
次回は、「覚えておくと便利!基本の手筋」についてご紹介します。
それでは、また!